様々な建築様式の展示が見られる西ゾーンをあとに、下町の風情を楽しめる東ゾーンへ向かいます。
皇居正門石橋飾電燈
明治20年代に皇居前広場から皇居へ向かう橋に設置されていた電飾です。
作り込みが細かくて豪華です。
万世橋交番
神田の万世橋のたもとにあった交番で、正式名称は「須田町派出所」明治後期のものだそうです。
上野消防署(旧下谷消防署)望楼上部
近代の火の見櫓で1925年(大正14年)築、1970年(昭和45年)まで使われていました。
都電7500型
おぼろげに、黄色の路面電車を見た記憶があります。チンチン電車って言ってましたよね。
東ゾーンに到着です。建物が立ち並び、まるでひとつの町のようです。
村上精華堂
1928年(昭和3年)築、台東区池之端の不忍通りに面して建っていた化粧品店です。人造石洗い出しで、イオニア式の柱を表現したモダンな造りになっています。
植村邸
1927年(昭和2年)築。全面を銅板で覆った看板建築の建物です。
照明の下にある小さな傷は、戦時中に爆弾の破片が当たってできたものだそうです。
大和屋本店
昭和3年に建てられた木造3階建ての乾物屋さんです。
武居三省堂は1928年(昭和3年)に港区白銀台に建てられた木造3階建ての建物です。
花市生花店は1927年(昭和2年)千代田区神田淡路町に建てられた看板建築の花屋さんです。
花市生花店の照明。お花屋さんらしくおしゃれでモダンです。
花市生花店の居間。

丸二商店
昭和2年築の建物で、銅板で覆われた看板建築の荒物屋さんです。
雑貨たちに夢中になっていたら、すっかり建物外観の撮影を忘れていました。
川野商店(和傘問屋)
1926年(大正15年)江戸川区小岩に建てられた和傘問屋です。
小野寺醤油店
1933年(昭和8年)から現在の港区白金で営業していた商店です。
イラストが、どこかアメリカっぽい昔の缶詰たち。
裕次郎さんもいましたよ。
キャノンVTというカメラなどが景品だったそうです。当時のカメラは高級品なので、とても豪華な商品ですよね。
3本並んだ土管。子どものころ、やっぱり空き地にありました。
お昼も食べずに歩き回っていたら、もう2時を過ぎていました。そろそろお腹も空いたので、うどん屋さんで遅いお昼ご飯にします。
手打ちの冷たいうどん。ツルツルとして喉越しが良くとても美味しかったです。
子宝湯
1929年(昭和4年)足立区千住元町に建てられた銭湯です。
寺社仏閣を思わせる大型の唐破風や、脱衣所の折り上げ格天井など贅を尽くした造りになっています。
男湯の壁に描かれた富士山。
男湯と女湯を仕切る壁には昔話のタイル絵がありました。
贅沢な格子天井。
番台のある、お風呂屋さんも少なくなりましたよね。
かわいい手描きの広告。
お店の検索をしたところ、なんと電気屋さんは健在のようです。
子ども用の体重計。
鍵屋
台東区下谷の言問通りにあった居酒屋さんで、1856年(安政3年)に建てられたと伝えられている建物です。建物と店内は1970年(昭和45年)頃の姿だそうです。
銭湯のあとはこちらで一杯。なんてできたら最高そう。
鍵屋さんを出ると、外は土砂降り。そろそろたてもの園をあとにします。
素敵な建物に出会い、下町の風情にふれ、本当に楽しい時間でした。まだ行ったことのない方は、ぜひ訪れてみてくださいね。


























































